
12月17日 木曜日 晴れ
陽が沈んで空の群青色が濃くなりつつある静かな堤防周回コースに、変わった犬の啼き声が幾度となく響いていた木曜日。
遠くなり近くなりするその声が、不意に直ぐ近くから聞こえてきた。
今時放し飼いの犬がいる筈もないしと思いながらも、もう帰るべしと家へと降る階段に差し掛かったところ、今度は黒い影がフワッと動いて行手の階段に消えました。
急いで階段へと向かうと、これから降りようとする階段の数段先に振り返ってこちらをジッと見つめているキツネの姿がありました。これまでにも幾度となく見かけたことはあったけれど、こんなに至近距離で見たのは初めてで驚いてしまいました。この間、ほんの数秒のことだったと思うけれども、なんとも嬉しい遭遇に今日の記憶として記しておくとしよう。
風は冷たく、オリオンも凍えそうに見える晩のこと。
posted by ryuuki at 23:00|
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イラスト
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