
2月21日 金曜日 晴れ
サボりがちなノロノロジョギングに出るべく堤に上がると、走り始めに向かう西空に赤い星がひとつ、一際目立って瞬いていた。
南向きの頭の上にいるオリオンも、この時期ならチカチカと凍えて見える頃なのに今日も温そうにしている。
手袋も耳当ても要らぬほど寒くない冬の夜なんて滅多にないことなんだから毎晩行くべきなのに、なかなか思うように身体が動かせないでいる歯痒い冬。
折り返し場所から暫く走った時、まだ堤の向こう側を走っていた女性があっさりと僕を追い抜いて、一周を走り終える頃には折り返しの頃と同じほどの差をつけられていた。
どんだけ遅いペースなんだろかと、自分で自分の走りを見てみたくなった夜。
それからあの赤い星、なんやろ。